今回は設計例の紹介ではなく、設計の糧になるよう読んだ本を紹介したいと思います。
「ルイス・カーンの空間構成―アクソメで読む20世紀の建築家たち|原口 秀昭 (著) 」
この本は近代建築がどのような空間を目指して、構成されていったのかをA5版、157Pというとても読みやすい分量でアクソメ(本の表紙のような表現です)・平面図・スケッチ等をふんだんに取り入れながらまとめています。
読んだ感想は、カーンの建築が好きで読み始めたのですが、実はミースの空間構成の遍歴も詳しく書いてあり、その思考の変化(何を求めて変化していったのかという部分)を追体験ができ、参考になりました。
カーンのような、空間を機能単位で分け、それらの統合により全体の構成を図る空間構成は、賃貸マンションでは難しい手法ではあると感じていますが、住宅等では考えてみると面白そうな構成方法だなと思います。
出てくる建築家もタイトルにあるカーン、グロピウス、ミース、コルビュジエ、アアルト等、皆さんもご存知の有名な建築家ばかりで取り掛かりやすく文章もわかりやすくまとまっており、本当に読みやすいので、オススメの本です。(Oh)
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